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【体験談】住宅ローンの変動金利を選んだ理由とは?
住宅ローンの金利タイプには、固定金利や変動金利、固定金利期間選択型があります。
住宅ローンを借りるときに金利タイプ選ぶ必要があり、どれを選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。
筆者は2021年に変動金利型の住宅ローンを利用し、関西の地場工務店で注文住宅を建てました。
この記事では、筆者の経験から、なぜ変動金利を選んだのかについて紹介します。
✔2021年に関西で注文住宅を建てた経験から変動金利を選んだ理由を紹介
✔将来の金利変動については予想できないものの、これまでの金利推移を鑑みて変動金利を選択
✔自身の資産やライフプランに合った金利を選ぶのが大切
住宅ローンの金利のタイプとは?
住宅ローンには固定金利・変動金利・固定金利期間選択型の3つの金利タイプがあるので、それぞれの違いを簡単に見ていきましょう。
固定金利とは、住宅ローンの借入時の金利が返済期間が終わるまで、ずっと変わらないものです。
一方、変動金利とは住宅ローンの借入期間中に適用される金利が変わります。
また、固定金利選択型は、固定金利と変動金利を組み合わせたようなもので、借り入れ時から3年・5年・10年などの一定期間は金利が変わらない固定金利とし、一定期間終了後に固定金利か変動金利かをあらためて選択できるといったハイブリッド型の金利タイプです。
住宅ローンで私が変動金利を選んだ理由は?
注文住宅を建てるときに利用する住宅ローンの金利タイプは、固定金利よりも変動金利を選ぶ人が多い傾向があります。(2023年1月現在)
実際、筆者自身も固定金利や固定金利期間選択型ではなく、変動金利を選択しました。
ここでは、住宅ローンで変動金利を選んだ理由を詳しく見ていきましょう。
住宅ローンの変動金利は金利が低い
住宅ローンの金利は、変動金利<固定金利期間選択型<固定金利といった順番で低くなり、変動金利が3つの中では最も低いことが多いです。
金利によって同じ借入金額でも総返済額に差が出ることから、できるだけ低い金利を選んだほうがメリットがあるのです。
筆者が変動金利を選んだ第一の理由としては、金利の低さにあります。
金利変動に柔軟に対応ができる可能性がある
住宅ローンの変動金利のデメリットとして挙げられるのが金利上昇のリスクです。
固定金利とは異なり、変動金利は社会情勢や経済状況などによって半年ごとに金利が見直され、5年ごとに返済額が変動する可能性があります。
もちろん、金利が下がればいいのですが、金利が上がってしまうと返済額が高くなってしまうので、家計に大きな影響を与えかねません。
筆者の場合、住宅ローンの借り入れ総額が2,700万円で住宅ローンの借り入れ金額としては比較的少なかったので、住宅ローンの返済がはじまってから短い期間で金利が大きく上がったとしても、繰り上げ返済や残債を一括で返済することもできると判断しました。
短期間での金利上昇リスクは低いと予想
変動金利の適用金利は、日本銀行の政策金利をもとに決められる「短期プライムレート」という指標によって変動します。
「短期プライムレート」は少しずつ変化してきましたが、2009年以降から2023年1月現在までは1.475%のままを維持しており、短期間で急激に金利が変動するという動きは見られていません。
過去を振り返っても、大きな金利変動はないことから、近い将来に短い期間で金利が大きく変化する可能性は低いと判断したことも変動金利を選んだ一つの理由です。
とはいえ、昨今の急激な物価高騰や円高傾向、日本銀行の利上げを視野に入れた動きを見ると、経済や政治の動向によっては今後どう変わるかは予想することが難しいでしょう。
つまり、これまでは短期間での金利上昇はなかったものの、昨今の社会情勢などを鑑みると金利が上がる可能性はゼロではないということです。
元金が多いうちの金利が低いほど返済総額を抑えられる
元金が多いうちは金利が低いほうが、金利が高いときと比べて、住宅ローンの返済総額を抑えられます。
たとえば、3,000万円を返済期間30年で借りたとして、最初の15年間の金利が0.5%、残りの15年間の金利が1.0%になった場合、返済総額は32,920,977円となります。
一方、同条件で借り入れをおこなったとして、最初の15年間の金利が1.0%、残りの15年間の金利が0.5%になった場合、返済総額は34,106,284円となります。
1年目~15年目の金利 | 16年目~30年目の金利 | 返済総額 | |
① | 0.5% | 1.0% | 3,292万0,977円 |
② | 1.0% | 0.5% | 3,410万6,284円 |
※3,000万円を変動金利で返済期間30年間借りたとする
住宅ローンを返済していくにつれて、ローン元金が減っていくので、初回の返済から15年が経過すると元金が大幅に減っているでしょう。
そして、金利というのは、そのときのローン元金に対してかかるものなので、ローン元金によって利息額が大きく異なります。
つまり、ローン元金がある程度残っている1年目~15年目の金利が高いほど、利息額を多くなってしまうのです。
①のケースではローン元金が多く残っている最初の15年間の金利が0.5%に対し、②のケースでは1.0%となっており、同じ元金に対して金利差があることから、返済総額に大きな違いが出てしまいます。
また、16年目以降については借り入れから15年経っているので、元金はある程度減っており、そのタイミングで金利が変わったとしても影響を受けにくいといえるでしょう。
もちろん、金利が高くなることで利息額が増えることから、総返済額に多少影響します。
しかし、15年が経過したタイミングでは、元金が借り入れ時ほど多くはないため、金利の影響度合いが小さく済むのです。
将来の金利がどのくらい変わるかを予想することは難しく、金利上昇によっては変動金利より固定金利の方が住宅ローンの返済総額が抑えられる可能性もゼロではありません。
ただ、筆者は少なくとも住宅ローンの総額が多い最初のうちは金利が低いものを選びたいと考え、変動金利にしました。
住宅ローン控除の恩恵を受ける
住宅ローンには年末の住宅ローン残高の0.7%が所得税(一部住民税)から控除される「住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)」といった制度があります*。
*条件によって控除率が変わることがあり、東日本大震災の被災者の場合は0.9%となります。
たとえば、住宅ローンの残高が3,000万円であれば、ローン残高の0.7%である21万円が所得税や住民税などから控除される仕組みです。
社会情勢や経済状況などの影響で変動金利の金利が上がると、金利分の負担が増えてしまうことから、繰り上げ返済や一括返済を検討することは大切です。しかし、一定期間は住宅ローン控除の恩恵を受けられるので、金利上昇による負担と税控除のメリットなどを総合的に判断することをおすすめします。
なお、2021年に住宅ローンを契約した筆者の場合、「消費税10%引き上げに伴う一時的な軽減措置」と「コロナ特例」によって、所得税(一部住民税)から年末のローン残高の1%が最大13年間控除されます。
このように、通常の0.7%の控除率が引き上げられる可能性があり、住宅ローンを契約するタイミングによっては通常よりも高い控除率が適用されることがあります。
そのため、金利上昇によって負担が増えたとしても、すぐには繰り上げ返済や一括返済をおこなわず、住宅ローン控除を13年間受けるほうがメリットがあると考えています。
そして、特別控除期間が終了したあとは、住宅ローンの残債やその時点での金利を踏まえ、状況次第では繰り上げ返済をして元金を減らすことも検討しています。
まとめ
今回は住宅ローンで変動金利を選んだ理由について、筆者の体験談を紹介しました。
借り入れ金利をできるだけ抑えたい、金利上昇リスクに柔軟に対応できそうな方は、変動金利を選んでもいいかもしれません。
住宅ローンの借り入れ金額や自身の資産、今後のライフプランを踏まえてしっかりとシミュレーションをしたうえで、納得のいく金利タイプを選びましょう。
ライター
関西在住の30代女性。
2021年に地元工務店で、ウッドワンの無垢材を内装に使った24坪の注文住宅を建てました。
夫と子どもの3人暮らし。注文住宅の住み心地や暮らしについて発信しています。
らすく