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頭金なしでも家は建てられる?家づくりで頭金を用意するメリット・デメリットを紹介!
マイホームは人生で最も高額な買い物といわれており、資金計画を慎重に検討することが大切です。
とはいえ、マイホームを購入するのがはじめてという方がほとんどであり、住宅ローンや頭金、保険などの資金計画をイメージしづらい方が多いのではないでしょうか。
とくに、頭金を用意したほうがいいのか、そもそもどれくらいの金額を準備しておくべきかなどを悩まれる方もいるでしょう。
そこで、「頭金なしでも家は建てられる?」をテーマに頭金に関する4つのポイントについて解説します。
- 家を建てる際に頭金を準備するメリット、デメリット
- 頭金はいくら必要か
- 頭金なしで家を建てられるか
- 家を建てる際の頭金以外に必要なお金
✔頭金なしでも注文住宅は建てられる
✔家づくりでは頭金以外にかかる費用がある
✔頭金があれば月々の返済負担額を抑えられる
家を建てるときの頭金とは
家を建てるときの頭金は、住宅価格(建物+土地+諸費用等)からローン借り入れ分を差し引いた部分のことです。
たとえば、総額4,000万円の注文住宅を購入する際に住宅ローンで3,500万円を借り入れる場合は500万円が頭金となります。
頭金が多ければ借入額が減るので、月々の返済額や金利の負担額を抑えられます。
家を建てるときに頭金を準備した方がいい?
住宅ローンの種類によっては購入費用の全額を借り入れられるので、頭金なしで注文住宅を購入できます。
ただし、頭金ありと頭金なしでは返済負担も変わるので、メリット、デメリットを理解した上で慎重に検討することが大切です。
頭金を準備するメリット
頭金を準備する3つのメリットをみていきましょう。
借入額が少なく済む
頭金があれば住宅ローンの借入額が少なく済むのがメリットでしょう。
住宅ローン審査に有利
住宅ローンの審査では、年齢や雇用形態、借入額などを総合的にチェックされますが、借入額が多いほど審査が厳しくなる傾向があります。
頭金があれば借入額を抑えられるので住宅ローン審査に有利になるでしょう。
毎月の負担額や返済総額も下がる
頭金を出しても貯金に余裕がある方や借入額を抑えたい方は頭金を用意しておくといいでしょう。
頭金を多く出せば、借入額を抑えられるので、毎月の負担額や返済総額が頭金なしよりも下がります。
頭金を準備するデメリット
一方、頭金を準備すると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
手持ち資金が減る
貯金から頭金を捻出する場合、手持ち資金が減ってしまうので、急な出費に対応できなくなってしまうことがあるでしょう。
家を建ててからは固定資産税や修繕費など、なにかとお金が必要なことも少なくありません。
しかし、頭金を支払うために貯金がなくなっては、家が完成したあとの生活が心配になる方も多いでしょう。
そのため、手持ち資金の全額を頭金に充てるのではなく、余裕を持って頭金に充てられる金額を決めるのがポイントです。
いい物件がなくなることがある
半年や1年をかけて頭金を用意している間にいい物件(土地)をほかの方に取られてしまうことがあります。
人気がある分譲地はすぐに売れてしまうので、頭金を用意している間に全区画が完売になってしまうことも珍しくありません。
金利が上がる可能性がある
頭金を用意している間に住宅ローンの金利が上がってしまう恐れがあります。
金利は定期的に見直され、上がったり下がったりするので、タイミングによっては今よりも高い金利で住宅ローンの借り入れをしなければならないことがあるでしょう。
家を建てるときは頭金はいくら必要?
一般的に頭金の相場は「住宅購入資金の20%〜30%程度*」といわれています。
*令和元年度 住 宅 市 場 動 向 調 査 報 告 書 国土交通省 住宅局
住宅建築費用*1のうち、全国平均で27.2%、大都市圏*2平均で32.9%が自己資金割合です。
つまり、5,000万円の注文住宅を購入する場合は約1,500万円を頭金に充てるということです。
ただし、頭金が必要かどうかは、新規購入か建て替えか、さらに借入時の年齢によって変わります。
借入時の年齢が完済年齢に近いと返済期間が短くなるので、頭金を多くしなければ毎月の負担額が高くなってしまいます。そのため、頭金の割合を多くすることで返済負担を抑える方も少なくありません。
*1土地購入資金を除く建築費用
*2埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、岐阜県、大阪府、兵庫県、和歌山県、滋賀県、京都府、奈良県
頭金なしでも家は建てられる?
頭金なしでも利用できる住宅ローンがあります。頭金なしだと手持ちの資金を残すことができ、いい物件に出会ったタイミングで購入手続きを進められます。
頭金の有無による支払いシミュレーション
ここでは、頭金の有無による実際の返済額をみていきましょう。
【シミュレーションの条件】
物件価格:3,000万円
金利:1%
借入期間:35年
頭金 |
月々の返済額 |
ローン返済総額 |
0円 |
84,686円 |
35,567,998円 |
100万円 |
81,863円 |
34,382,398円 |
200万円 |
79,040円 |
33,196,798円 |
300万円 |
76,217円 |
32,011,198円 |
400万円 |
73,394円 |
30,825,598円 |
500万円 |
70,571円 |
29,639,998円 |
頭金を貯めるより繰上げ返済
頭金を用意してから注文住宅を購入するというのも一つの方法です。
しかし、頭金を貯めるよりも繰上げ返済をしたほうがいい場合があります。
頭金なしのフルローンで注文住宅を購入しても、あとから繰上げ返済*をすれば、返済期間が短縮されたり、返済総額が下がったりします。
*繰上げ返済とは月々の返済額とは別に借入額の一部を前倒しをして返済する方法
金融機関や住宅ローンの種類によっては繰り上げ返済の方法や手数料の有無などが異なりますが、繰り上げ返済をおこなうことで返済総額を減らせるのが一般的です。
頭金を貯めるより繰り上げ返済がいい理由
- 貯金している間の家賃がもったいない
- 金利や住宅価格が高騰する
- 年齢が上がると審査に影響する可能性がある
注文住宅の購入時期を遅らせることで、住宅ローンを借り入れる年齢があがるので、返済期間に影響してしまいます。
さらに、ウッドショックなどの影響で住宅の建築費用が上がってしまうことも考えられるので、早めに注文住宅を購入したほうがいい場合もあるでしょう。
頭金を貯めるよりも繰上げ返済を利用するほうが効率的に返済できることがあるので、どれくらいの頭金を用意するかじっくり検討することが大切です。
家を建てるときに頭金以外に必要なお金は?
頭金なしで注文住宅を購入できるとはいえ、手持ち資金が一切不要というわけではありません。
家や土地を購入する際は、印紙税や登記費用、仲介手数料などの諸費用がかかり、諸費用については住宅ローンに組み込めないのが一般的です。
中には住宅ローンに組み込める諸費用もありますが、金利や手数料が高くなることがあるので、しっかりとシミュレーションして検討しましょう。
通常、融資実行前に必要な費用については現金で支払わなければなりません。
そのほか、申込金や引越し費用などの費用は住宅ローンの対象外であり、自己資金から支払うが必要があるので注意しましょう。
申込金
ハウスメーカーや工務店に支払う契約金・申込金は、住宅ローンの申込みより前に支払わなければなりません。
そのため、一時的に手持ち資金から用意する必要があります。
申込金の金額についてはハウスメーカーや工務店によって異なりますが、50万円~100万円が相場でしょう。
引越し費用
引越し費用は引越し時期によって費用が大きく変わることがあります。
とくに3月~4月は引越しの繁忙期になるので、通常よりも引越し費用が高くなってしまいます。
引き渡しのタイミングによって引越し時期が異なりますが、あらかじめ見積もりをとった上で引越し費用を用意しておきましょう。
家具・家電
新居で使う予定の家具や家電は住宅ローンに組み込めない場合があります。
事前に必要な家具や家電の見積もりをリストアップして購入資金を用意しておくといいでしょう。
まとめ
注文住宅は頭金なしでも購入できます。
ただし手持ち資金がゼロでは諸費用などを支払えないので、注文住宅の購入が難しい場合があるでしょう。
どうしても頭金を用意できないときは、諸費用などを組み込める住宅ローンを探すのがポイントです。
そのほか、住宅ローン対象外の引越し費用などについてもしっかりと資金計画に入れておくことが大切です。
さらに、年齢・年収によって借入可能額・完済年齢に注意し、繰上げ返済という方法もあることを踏まえて慎重に資金計画をたてましょう。
ライター
コロナ禍を挟みマイホーム完成までに4年かかってる施主。
自身のブログでは苦労話を含めた家づくりに関する情報を発信しています。
彩田すみれ