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1000万円で家は建てられる?少ない予算で注文住宅を建築するポイントを紹介
家づくりでは家族構成やライフスタイルに合った間取り、住宅設備をプランニングしていくことが大切ですが、予算を決めることも非常に重要なことです。
昨今は予算を抑えた家づくりが注目を集めており、さまざまなローコスト住宅メーカーがコストパフォーマンスの高い家づくりを提案しています。
ローコスト住宅でも十分性能のいい家が建てられることに加え、ローコストの中でもさらに値段の安い「超ローコスト住宅」も出てきているほど、ローコスト住宅の人気が高まっていることがうかがえます。
そこで、今回は「1,000万円で家を建てられる?」をテーマに少ない予算で家を建てるポイントを紹介します。
✔1,000万円で家を建てられる
✔注文住宅には建物本体代、土地費用、諸費用、税金などがかかる
✔1,000万円で家を建てるには標準仕様の範囲内で計画することが大切
家を建てるのに必要な費用とは
まず、家づくりに必要な費用について見ていきましょう。
家づくりには、建物本体だけでなく、ほかにもさまざまな費用がかかります。
土地購入費
土地を所有している場合は建築費用だけで家を建てられますが、ほとんどの方が土地探しから家づくりをはじめるでしょう。
そのため、家を建てるには建築費用とは別に土地購入費についても留意しておかなければなりません。
地域や土地の広さによって金額は異なるものの、土地だけで1,000万円を超えることが一般的です。
また、畑や田んぼを宅地として利用するためには「農地転用」が必要ですが、手続きに時間がかかるほか、測量や地目変更のために土地購入費とは別に手続き費用がかかります。
建物本体価格
通常、建物本体価格は建物の大きさによって変わります。
建物本体価格には屋根や外壁、住宅設備などが含まれていますが、いずれも標準仕様となるので、オプション品を選ぶ場合は追加で費用がかかります。
付帯工事費
付帯工事とは電気配線工事や上下水道引込工事、地盤改良などの総称で、建物本体価格とは別に計上されることが一般的です。
また、ハウスメーカーや工務店によっては、付帯工事費の中に照明やカーテン費用などが含まれていることも少なくありません。
諸費用
諸費用には印紙税や登録免許税、不動産取得税や諸検査費用などが含まれており、家を建てるためには必要な費用です。
諸検査費用についてはハウスメーカーや工務店によって扱いが異なり、長期優良住宅などの申請費用が含まれていることが多いでしょう。
そのほかの費用
建物本体や付帯工事のほか、住宅ローンを利用する場合は融資事務手数料がかかることに加え、ローン代行手数料などがかかることがあるでしょう。
さらに、火災保険や地鎮祭の初穂料、新居で使用する家具や家電なども留意しておかなければなりません。
また、引越し代や差し入れ、挨拶周りの手土産なども考えておいたほうがいいでしょう。
1000万円で家は建てられる?
付帯工事や諸費用は家を建てるために必要なので、土地や建物本体、そのほかの費用を抑えれば1,000万円で家を建てることができるでしょう。
とはいえ、延床面積を狭くしたり、設備をシンプルなものに変えるなど、妥協しなければならないこともあるので、希望と予算とのバランスを考えるのがポイントです。
1000万円で家を建てるための注目したいポイント
1000万円で家を建てるために注目しておきたいポイントを見ていきましょう。
ハウスメーカー・工務店を検討
大手ハウスメーカーはどうしても坪単価が高くなってしまうので、費用を抑えるならローコスト住宅がおすすめです。また、地場の工務店でも費用を抑えられることがあるので、さまざまなハウスメーカーや工務店を比較して検討するのがポイントです。
ただし、住宅メーカーによって金額の出し方が異なるので、見積もりには何が含まれているのかを確認した上で比較しましょう。
とくに地盤改良費や諸費用については後から計上されることがあるので、あらかじめ営業担当者に確認しておくことが大切です。
外観や屋根をシンプルにする
外観や屋根をシンプルにすれば、費用を抑えられます。
凹凸のある外観や軒が深い屋根などはデザイン性が高いものの、どうしても費用が上がってしまいます。また、漆喰やタイルなどの外壁材も高くなりやすいので、費用を抑えるにはサイディングを選ぶのがおすすめです。
なお、屋根材についても、瓦よりスレートのほうが費用を抑えられるでしょう。
部屋数を絞る
ハウスメーカーによっては、標準仕様として部屋数や部屋の広さを定めていることがあり、規定を超えた間取りにすると追加費用がかかることがあります。
たとえば、6畳の部屋は2つまでと標準仕様で決められている場合で、6畳の部屋を3つ希望した場合、1部屋分が標準仕様を超えるので追加費用が発生します。
そのため、標準仕様の枠組みを越えないようにプランニングすることで、費用を抑えられます。
住宅設備を精査する
キッチンやお風呂、洗面台やトイレなどの住宅設備は商品やグレードによって、費用が大きく異なります。
一般的なハウスメーカーではスタンダードグレードの住宅設備を標準仕様にしているので、よりグレードの高い設備を選ぶと費用が高くなってしまいます。
できるだけ標準仕様の範囲内で設備を選べば、追加でかかる費用を抑えられるので1,000万円で家を建てられる可能性はあるでしょう。
ただし、キッチンやお風呂などは毎日使用する住宅設備なので、費用だけでなく実際の使い勝手などをイメージしながら、決めるのがポイントです。
和室を作らない
和室には畳や障子、床の間などが必要なので、費用がかさむことも少なくありません。どうしても和室が欲しい場合は予算とのバランスを考えてプランニングしましょう。
なお、とくに和室にこだわりがなければ、和室スペースを洋室に変えることで費用を抑えられます。
オプションを減らす
標準仕様以外のものから設備や商品を選ぶとオプション扱いになり、追加費用が発生するのが一般的です。
たとえば、大きな窓を採用したり、ニッチやヌックなどを設ける場合は追加費用がかかるでしょう。
また、太陽光発電システムや全館空調、床暖房なども追加で費用がかかるので、予算とすり合わせて採用するか検討するのが大切です。
ただし、ハウスメーカーによっては、標準仕様で太陽光発電や全館空調、床暖房を採用しているところがあるので、各ハウスメーカーの特徴を確認した上で比較検討することがポイントです。
とはいえ、太陽光発電や全館空調が標準仕様に組み込まれているということは、そもそも建物本体代が高くなっている可能性があるので、総合的に判断しましょう。
また、ローコスト住宅の場合はキッチンやお風呂などをすべて標準仕様にすることで、建築費用を抑えられるので、いかにオプションを追加しないかが安く家を建てるポイントになります。
規格住宅を選ぶ
注文住宅では1から家づくりをするので自由度が高いのが魅力ですが、その分費用が上がってしまいます。
できるだけ費用を抑えるなら、ある程度パッケージ化された規格住宅を選ぶのもおすすめです。
規格住宅は、あらかじめハウスメーカーによって間取りや設備などが決められているので、完全な自由設計よりも家づくりに制限ができてしまいますが、クロスや外壁の色などを決められることが多いので、建売住宅よりも自由度が高いといえるでしょう。
また、規格住宅でも住宅設備などを自由に決められたり、4,000通りの間取りが用意されていたりなど、注文住宅のように自分に合った家づくりができるハウスメーカーがあるので、そういったハウスメーカーを選べば費用を抑えて理想の家づくりができます。
1000万円で家を建てる時の注意点
1,000万円で家を建てることは可能ですが、住みはじめてからのメンテナンスコストや保証などに注意が必要です。
メンテナンスコストを考える
屋根材や外壁材、床材や住宅設備などをすべてグレードの低いものにすれば、費用を抑えることができます。
ただし、家づくりでは引き渡し後のメンテナンスについても考えなければなりません。
たとえば、瓦屋根はメンテナンスフリーのものが主流ですが、安価なスレート屋根やガルバリウム屋根は10~15年で屋根のリフォームが必要になります。
そのほか、外壁についてもタイルならほとんどメンテナンスが必要ありませんが、サイディングは外壁のリフォームが必要になることが一般的です。
つまり、いくら建物価格を抑えたとしても、住みはじめてからのメンテナンスコストが高ければ、お得とはいえないのです。
そのため、ローコストで家を建てることと併せて、メンテナンスにいくらかかるのかを確認した上で検討することがポイントになるでしょう。
建築費以外も確認する
ハウスメーカーや工務店を検討する際は、費用だけでなく住宅性能やアフターサービスも確認することが大切です。
耐震等級や断熱性能はどのくらいなのか、そして、保証はどれくらいついているのかなどを確認した上で、比較検討しましょう。
大手ハウスメーカーは建築費用が高いものの、アフターサービスや保証が充実していることがほとんどです。
そのため、建築費用とアフターサービス、保証などを総合的に判断した上で家づくり計画を進めるのが大切です。
まとめ
今回は「1,000万円で家を建てられる?」をテーマに費用を抑えた家づくりの注目したいポイントについて紹介しました。
土地の購入が必要な場合は総額1,000万円に抑えることは難しいですが、建物本体代だけであれば1,000万円以内に抑えることは十分に可能です。
また、費用を抑えることで質素でつまらない家になるというイメージを持たれるかもしれませんが、クロスの色や家具のレイアウトなどでオシャレなインテリア空間をつくることができるでしょう。