※当サイトの一部にはプロモーションが含まれています。
※当サイトの一部にはプロモーションが含まれています。
近隣やまちなみに配慮した家づくりの7つのポイントを紹介
注文住宅は窓や玄関ドアの配置などを自由に決められたり、屋根の形状や外壁材の種類、色なども選べたりできるので、さまざまな外観の選択肢があります。
分譲地などの建築条件がないところでは、自分の好みに合った家づくりができるのが注文住宅の魅力といえるでしょう。
とはいえ、自分本位の家づくりをしてしまうと周りの家との一体感がなくなり、どこか浮いてしまう存在になってしまって、近所の方との関係性が悪くなってしまうこともあるでしょう。
そこで、今回は「近隣やまちなみに配慮した家づくり」をテーマに7つのポイントを紹介します。
✔家づくりでは近隣やまちなみに配慮する
✔注文住宅では窓の配置が大切
✔図面を持って現地に行き、「答え合わせ」をする
近隣やまちなみに配慮した家づくりのポイント
注文住宅を検討する上で、なかなか近隣やまちなみを意識することはないでしょう。
マイホームを検討する施主のみならず、ハウスメーカーや工務店の担当者でさえも、近隣やまちなみまで考えている方は少ないです。
理想の間取りや外観、そしてインテリアを実現するかに時間をかけることが多いので、なかなか周りの状況を気にする機会がないのかもしれません。
また、設計図だけに意識がいきがちなので、周辺状況まで含んだパースづくりをしてくれることはほとんどないのが今の住宅業界の現状です。
とはいえ、「終の棲家」として計画をするなら、近所付き合いも大切なポイントでしょう。
建て方によっては他人を不快にさせてしまうこともあり、近所付き合いがギクシャクしてしまうなんてことも考えられます。
では、どのようなところに気をつければいいのか、具体的にみていきましょう。
隣の家を意識した窓の配置
敷地を読み解いた上で、どの方向にどのような窓を取るのか、そして窓の配置はどうするのかは家づくりにおいて非常に重要なポイントです。
同時に難しいポイントでもあるでしょう。
とくに住宅密集地や交通量が多い道路沿いでは、せっかく大開口の窓を採用していても、一日中カーテンを閉めっぱなしということも少なくありません。
さらに、隣の家の窓の対面に窓を配置してしまい、目線が干渉してしまうということも考えられます。
「開かずの扉」にならないためにも、やみくもの窓を配置するのではなく、しっかりと周辺状況を考慮した上で計画しましょう。
実際に家を建てる現地に図面を持っていき、窓から何が見えるのか、隣の家の窓と干渉していないかなどの答え合わせをするのが大切です。
圧迫感を与えない位置が大切
北側道路の土地だからといって、なんとなく南側にスペースを取るために北側に詰めて家を建てることがあります。
「なんとか南側をあけよう」「敷地がもったいないからどちらかに寄せよう」というのを注文住宅ではやりがちです。
しかし、まちなみや近隣の家とのバランスが大切なので、しっかりと周辺状況を確認した上でレイアウトするのがポイントです。
道路側に建物を寄せると、圧迫感のある印象になってしまうでしょう。
また、周りの家よりも、頭一つ道路側に出ているだけで、悪目立ちしてしまうということも考えられます。
美しい佇まいには「引き」の要素が重要です。
2階部分だけでも奥に凹ますことで、印象がガラッと変わります。
あえて引き算の方式でバランスを考えた配置を検討してみてはいかがでしょうか。
高さを抑える設計
昨今の家づくりでは天井高を高く取る設計が注目を集めています。
天井高を高くとることが「絶対にいい」というニュアンスでアピールしているハウスメーカーも少なくありません。
しかし、時と場合によっては必ずしも天井高が高ければいいというわけではありません。
家の佇まいやプロポーションという観点からすると、重心が低く、高さを抑えた建物のほうが美しくみえます。
重心が低い家は重厚感があり、邸宅のような佇みを感じられるでしょう。
さらに、天井高が抑えられていることで、室内にいるときに心地よさを感じられるかもしれません。
高さを抑えて「魅せる」家づくりという選択肢があることも覚えておきましょう。
玄関の位置と見せ方
玄関の配置を計画する際、どこに配置するか悩まれる方もいるでしょう。
「玄関は家の顔」といわれるくらいなので、ぜひ時間をかけて悩みたいところです。
外からの動線を意識した場所に配置したり、あえて玄関を見せずに道路面ではない面に配置したりします。
ただ、さまざまな方法がある中で、外観という面では道路側から玄関ドアがみえないほうがデザイン計画がしやすいです。
屋根や外壁をしっかり作り込んだのに、既製品の玄関扉によって、見た目が悪くなってしまうことも少なくありません。
というのも、既製品の玄関扉には素材感を見せたいというレベルのものがほとんどないのです。
そのため、あえて玄関扉を隠した場所に配置するというのも意識したいポイントです。
カーポートは本当に必要かを検討
外構の計画を進める上で、カーポートを設置しなければならないというように考えられている方もいるでしょう。
しかし、本当にカーポートが必要なのか検討することをおすすめします。
もちろん、カーポート自体は雨除けにもなり、非常に便利な設備です。
ただ、カーポートがあることによって、外観がガラッと変わってしまうことがあり、プラスにもマイナスにも作用してしまいます。
カーポートの存在感によって、せっかく作り込まれた建物の外観を邪魔してしまうことがあります。
「まちなみ」を意識した外観に仕上げるなら、カーポートが必要かを熟考し、必要であればできるだけ死角になるところにレイアウトしたほうがいいでしょう。
実際、カーポートの設置を禁止している自治体があるほど、カーポートは「まちなみ」の印象を変えてしまうのです。
室外機や給湯器の位置
どれだけ外観や窓の設計に時間をかけても、室外機や給湯器の位置によってはせっかくの外観が台無しになってしまいます。
いくら美しい佇まいを作り込んだとしても、ファサード*面から室外機や給湯器が見えると見た目を大きく損ねてしまうでしょう。
また、エアコンの数が多いと、その分室外機を設置しなければならず、エアコンの数が多い家では室外機だらけになってしまうということも少なくありません。
そのほか、もともと建っている近隣の家の窓の方向に室外機を向けて設置するのは、いい印象を与えません。
場合によってはトラブルに発展してしまうことがあるので、どこに室外機を置くのかについても、しっかりと検討したほうがいいでしょう。
*建物を正面から見た時の外観のこと
バルコニーが必要か検討
最近はバルコニーを採用しない設計が増えており、バルコニーを当たり前に取る時代ではなくなりました。
まちなみや景観においてもバルコニーに洗濯物が並んでいるという光景はお世辞にも美しいとはいえません。
もし、バルコニーを取るなら、壁の高さを高くして道路側から洗濯物をみえないようにするなどの工夫が必要でしょう。
とはいえ、最近は洗濯物を外に干すのではなく、室内で洗濯から乾燥、そしてたたみまで完結するケースが増えています。
とくにランドリールームなどを計画している場合は、バルコニーを使用する機会がほとんどないでしょう。
そのため、バルコニーをどういう目的で使用するのかをしっかりとシミュレーションした上で採用するか検討することが大切です。
まとめ
注文住宅は家族構成やライフスタイルに合わせた家づくりができるのが魅力です。
ただ、注文住宅は理想に合った家を建てられますが、近隣への配慮に欠けた計画になっていることも珍しくありません。
とくに住宅密集地の場合、近隣の家との距離が近いこともあり、周辺状況を意識した家づくりをおこなわなければ、もともと住んでいる近隣の方に不快な思いをさせてしまう可能性があります。
そのため、できるだけ自分本位にはならず、周辺状況を意識した家づくりが理想です。
ただ、なかなかイメージしづらいという方も多いのではないでしょうか。
そのようなときは、図面を持って実際に家を建てる現地で答え合わせをしましょう。
家づくり計画の中で見落としてしまうポイントもありますが、意識的に「まちなみ」や「近隣」を考えると、周りに配慮した家づくりができます。
一邸一邸の佇まいがまちをつくり、日本をつくっているといっても過言ではありません。
ぜひ、「近隣やまちなみに配慮した家づくり」の参考にしてください。