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積水ハウスとセキスイハイムの違いとは?価格や工法、保証などの特徴を徹底紹介

  
積水ハウス セキスイハイム 違い
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積水ハウスとセキスイハイムの違いとは?価格や工法、保証などの特徴を徹底...

積水ハウスとセキスイハイムは、いずれも全国展開している大手ハウスメーカーであり、CMや広告などで見たり、聞いたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。

また、どちらのハウスメーカーも名前がよく似ているので、同じ会社なのかなと疑問に思われた方もいるでしょう。

 

そこで、積水ハウスとセキスイハイムの違いや、それぞれの特徴について解説します。

さらに、積水ハウスとセキスイハイムで注文住宅を建てるときの価格についても併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

この記事のポイント

✔積水ハウスとセキスイハイムは別会社

✔積水ハウスにはシャーウッド構法、ダイナミックフレーム・システム、フレキシブルβシステムといった独自技術がある

✔セキスイハイムはボックスラーメン構造のユニット工法を採用している

 

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積水ハウスとセキスイハイムはグループ会社?

スカイビル 積水ハウス

積水ハウス株式会社の本社(梅田スカイビル)

積水ハウスとセキスイハイムには、いずれも「せきすい」という言葉が入っており、グループ会社だと思われている方も多いでしょう。

しかし、実際は積水ハウスとセキスイハイムは完全に別会社であり、経営方針はもちろん、販売している商品もまったくの別物です。

 

ただし、積水ハウスとセキスイハイムのいずれも「積水化学工業株式会社」が発端となっています。

積水化学工業株式会社のハウス事業部を母体として1960年に積水ハウス産業株式会社の名称で独立したのが、現在の積水ハウスです。

 

一方、セキスイハイムは、積水ハウスが独立したあとの1971年に積水化学工業株式会社の住宅部門として事業を開始し、同年2月に「ハイムM1」という第一号のユニット住宅を発売しました。

 

積水ハウスとセキスイハイムは、いずれも積水化学工業株式会社という一つの会社から生まれましたが、積水ハウスは積水化学工業株式会社の連結対象から外れていることから、いまでは完全に別会社といえるでしょう。

 

積水ハウスの特徴

積水ハウス 特徴

積水ハウスの戸建て住宅には、木造、鉄骨のいずれの商品もラインナップされています。

木造住宅では「シャーウッド構法」といった積水ハウス独自の構法が採用されており、鉄骨造住宅では「ダイナミックフレーム・システム」や「フレキシブルβシステム」と呼ばれるオリジナルの構法があります。

積水ハウスの戸建て住宅では、独自の技術によって高い耐震性を実現していることから、自由度の高い設計が可能です。

 

なお、 積水ハウスでは独自の高い技術力が魅力なことに加え、社内の厳しい審査に通過したチーフアーキテクトと呼ばれるレベルの高い一級建築士が在籍しているのも特徴といえるでしょう。

チーフアーキテクトは積水ハウスに在籍する建築士の約8%だけに与えられる称号であり、建築士たちが切磋琢磨して、設計やデザイン力や、設計スキルの向上をはかっています。

 

セキスイハイムの特徴

セキスイハイム 特徴

セキスイハイムには、木造、鉄骨の両方の商品ラインナップがありますが、主力商品は「パルフェ」や「スマートパワーステーション」といった鉄骨住宅となります。

フランス語で”完全、完璧”と意味の「パルフェ」は、外壁や住宅設備の選択肢が多いのが特徴です。

また、「スマートパワーステーション」では、大容量ソーラーを搭載したエネルギー自給自足型の暮らしをコンセプトにしており、次世代型の新しい戸建て住宅を提案しています。

 

セキスイハイムの最大の特徴ともいえるのが、住宅をユニット単位に分割して、構造部分の約80%を工場で仕上げる「ユニット工法」を採用している点です。

 セキスイハイムのユニット工法では、柱と梁を一体化させた骨組みで建物を支える「ボックスラーメン構造」が採用されています。

なお、ボックスラーメン構造は高層ビルなどの高い耐震性が求められる建物で用いられる構造と同じであり、セキスイハイムの耐震性の高さがうかがえます

 

積水ハウスとセキスイハイムの耐震性の違い

積水ハウス セキスイハイム 耐震性

ここでは、積水ハウスとセキスイハイムの耐震性の違いについて見ていきましょう。

 

積水ハウスの3つの耐震技術

積水ハウスでは、建物構造に合わせた3つの耐震技術を発展させてきました。

 

1.シーカスダンパー

1つ目が鉄骨1、2階建てに使われているシーカスダンバーです。

シーカスとは地震のエネルギーを熱エネルギーに変換して吸収する制震システムのことを指し、高い耐震性能と耐久性を誇ります。

 

2.フレキシブルβシステム

2つ目が鉄骨3、4階建てに採用されているフレキシブルβシステムであり、日本初の梁勝ちラーメン構造を実現し、高さ60mの高層ビルと同等の耐震基準で設計されています。

しなやかさと強靭さを合わせ持つH型鋼の柱と梁を、ハイテンションボルトで接合しており、激しい揺れにも耐えうる構造をとっていることから、優れた耐震性がうかがえるでしょう。

 

3.シャーウッド構法

3つ目が積水ハウスの木造住宅に採用されているシャーウッド構法です。

木造は鉄のように接合部を溶接できないことから、接合部の強さが重要となります。

シャーウッド構法では、「MJ(メタルジョイント)接合システム」や「基礎ダイレクトジョイント」と呼ばれる独自の技術によって、高い耐震性を実現しています。 

そのため、木造であっても、高い耐震性を確保しながら、大空間を実現できるのが特徴です。

 

セキスイハイムの耐震性

セキスイハイムの高い耐震性を実現しているのがボックスラーメン構造のユニット工法です。

梁には粘り強く、高い復元力を持つ鉄鋼素材を使用し、柱材にはねじれに強い角形鋼管を採用しています。

また、品質管理を徹底した工場において、緻密の計算された方法で構造躯体の大半部がつくられることから、耐震性の高い戸建て住宅を安定的に供給できる仕組みとなっています。

 

さらに、セキスイハイムでは、より高い耐震性を求めるために、地震エネルギーを吸収するユニット構造体に加え、揺れを軽減する高性能外壁を組み合わせた独自の耐震システム「GAIASS(ガイアス)」を採用しています。

さまざまな揺れを想定した実大建物で250回以上もの加振実験をおこない、高い耐震性能を証明しています。

 

なお、基礎部分については「面」全体で支えるベタ基礎を標準採用しているのもセキスイハイムの高い耐震性の特徴といえるでしょう。

 

積水ハウスとセキスイハイムの断熱性・気密性の違い

積水ハウス セキスイハイム 断熱 気密

注文住宅を検討している方の中で、断熱性や気密性が気になる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、積水ハウスとセキスイハイムの断熱性・気密性の違いについて見ていきましょう。

 

積水ハウスの断熱性・気密性

積水ハウスでは、断熱内壁枠で断熱材をしっかりと固定し、熱橋(ヒートブリッジ)をできる限り排除する内壁下地壁枠取付金具を用いた施工方法を採用しています。

ZEH外皮基準(断熱等級5)を満たしていることからも、十分な断熱性能を発揮するように設計されていることがうかがえます。

また、窓からの熱を逃がさないために「SAJサッシ(超高断熱アルミ樹脂複合サッシ)」という通常のアルミ樹脂サッシの約1.4倍の断熱性を持つ高断熱サッシを採用しており、窓サッシの断熱性にもこだわっていることがわかるでしょう。

 

なお、耐候性の高いアルミを建物の外側に、断熱性の高い樹脂を室内側に使うことで、年間を通して快適な住まいを実現しています。

 

セキスイハイムの断熱性・気密性

セキスイハイムの断熱機能の特徴の一つとして挙げられるのが、基礎断熱が標準仕様となっていることです。

基礎から冷気や暖気を遮断することで、気温の影響を受けにくく、床下温度を一定に保ちやすくすることが可能です。

また、積水ハウスと同じように高断熱のアルミ樹脂複合サッシを採用しており、外気に影響されない快適な環境を作り出しています。 

 

積水ハウスとセキスイハイムの工法の違い

積水ハウス セキスイハイム 工法

ここでは、積水ハウスとセキスイハイムの工法の違いを見ていきましょう。

 

積水ハウスの工法

積水ハウスの工法には、木造住宅の「シャーウッド構法」、鉄骨造住宅の「ダイナミックフレーム・システム」「フレキシブルβシステム」があります。

いずれの工法でも、間取りの自由度が高く、大空間を実現できるのが特徴です。

積水ハウスの鉄骨住宅では、高強度の梁を採用することにより、7,000mm以上の大スパンを実現できるほか、3階建て以上の建物でも通し柱を必要としない構造なので、柱の制約を受けずに間取りを設計することができます。

一方、木造の「シャーウッド構法」では、変形に強い「モノコック構造」をベースに、大スパンをとれる「ラーメン構造」を融合した構造を採用することで、高強度と設計の自由度を両立しています。

 

セキスイハイムの工法

セキスイハイムで採用されているボックスラーメン構造は、柱と梁で作り上げた枠組みにより建物を支えるので、室内に構造を支える壁(耐力壁)が少なく済むのが特徴です。

セキスイハイムのハイビーム工法であれば、耐力壁や耐力柱がなくても、約33畳の空間を取ることができ、自由度の高さはもちろん、ラーメン構造ならではの広々とした大空間を実現できます

また、建物の約80%を工場でつくりあげるので、建築現場では使用できない高電圧設備を使って建物を溶接したり、緻密な計算で図面通りに仕上げられることから、安定して高品質な戸建て住宅を供給できるのがセキスイハイムの特徴といえるでしょう。

 

積水ハウスとセキスイハイムの保証の違い

積水ハウス セキスイハイム 保証

積水ハウスとセキスイハイムには、工法だけでなく、断熱性や気密性にも違いがあります。

そのほか、家を建ててからの保証については、どういった違いがあるのでしょうか。

 

積水ハウスの保証

積水ハウスでは、構造躯体と雨水の侵入を防止する部分について、「初期30年保証制度」といった長期保証制度があります。

初期30年保証が終了しても、必要に応じた有料点検・有償工事を受けることで、いつまでも保証が延長になるので、半永久的に保証を受け続けられます

 

セキスイハイムの保証

セキスイハイムでは、最長30年の初期保証があり、構造耐久上主要な部分・雨水の侵入を防止する部分・外壁(下地及び仕上げ材)が対象となっています。

ただし、一部の商品では、30年の保証がついていなかったり、ジオマイト外壁、レリーフ外壁などの磁気タイル外壁以外の外壁を採用した場合は、10年保証となるので注意が必要です。

 

とはいえ、引き渡しから2年目までは3回の定期点検を受けられるほか、5年目以降については最長60年まで5年ごとに無償で点検を受けられるので、トラブルを早期発見できるでしょう。

 

積水ハウスとセキスイハイムのアフターサービスの違い

積水ハウス セキスイハイム アフターサービス

積水ハウスとセキスイハイム、いずれも手厚い保証が用意されていますが、どのようなアフターサービス体制なのでしょうか。

 

積水ハウスのアフターサービス

積水ハウスのカスタマーズセンターには全従業員の約10%のスタッフが在籍しており、手厚いアフターフォロー体制が整っています。

「いえろぐ」というデータベースには、住まいの過去のメンテナンス履歴が保管されており、「いえろぐ」によって、補修箇所の確認や必要部材の手配をスムーズにおこなえるようになっています。

 

セキスイハイムのアフターサービス

引渡しから2年目までの3回の定期点検と、5年目から各5年ごとの定期診断が60年間無償となる手厚いアフターサービスを提供しているのがセキスイハイムの特徴です。

積水ハウスと同様に、それぞれの顧客・建物情報を一元管理できるデータベースが導入されており、工場生産時に使われた部材や部品の種類、寸法などが記録されているので、交換時にどういった部品が必要なのかをすぐに調べられます。

 

なお、入居後のメンテナンス履歴をもとに、適切なメンテナンス時期を教えてもらえるのもセキスイハイムの特徴でしょう。

 

積水ハウスとセキスイハイムはどっちが高い?

積水ハウス セキスイハイム どっち 高い

ここまでは主に積水ハウスとセキスイハイムの特徴を見てきましたが、実際、どっちが高いのか気になるという方も多いでしょう。

 

積水ハウスの平均坪単価は1,045,000円であり、セキスイハイムは901,000円となっています*。

平均単価で見ると、積水ハウスのほうがセキスイハイムよりも価格が高い傾向があります。

ただし、実際は建物の大きさや選ぶ住宅設備の種類、太陽光発電システムの有無などによっても、大きく異なるので、あくまでも参考値といえるでしょう。

 

とはいえ、積水ハウスとセキスイハイム、いずれも高価格帯であることはいうまでもなく、全国展開しているほかのハウスメーカーと比べても建築費用が高いことがうかがえます。

*株式会社ザ・ハウス「ハウスメーカーの坪単価一覧(2021年度)」より

 

積水ハウスとセキスイハイムではどちらの建築棟数が多い?

積水ハウス セキスイハイム どっち 高い

積水ハウスとセキスイハイムでは、どちらのほうが建築棟数が多いのか見ていきましょう。

住宅産業新聞社の調査によると、2021年度大手ハウスメーカーの総販売戸数は、積水ハウスが38,251戸であり、セキスイハイムは12,160戸です。

積水ハウスとセキスイハイム、いずれも前年と比べると、微増傾向となっています。

いずれも高価格帯のハウスメーカーにもかかわらず、建築棟数が増えているというのは、両社の人気が高いということでしょう。

 

まとめ

積水ハウスとセキスイハイムは、どちらも積水化学工業株式会社が発端であり、どちらも高い技術力を誇り、耐震性が高く、充実した保証制度を基盤とした家づくりをおこなっています。

 

積水ハウスとセキスイハイムは、完全な別会社として独自の工法を確立し、耐震性や断熱、気密性能に対して異なるアプローチで家づくりをおこなっており、いずれのハウスメーカーも人気の高さがうかがえます。

 

なお、チーフアーキテクトによる提案力の高さや、独自技術による自由度の高い間取り設計が可能な積水ハウスと、徹底的に品質管理された工場内で組み立てられるユニット工法に強みを持つセキスイハイムとでは、コンセプトに違いがあります。

どちらのハウスメーカーが自分に合っているかについては、どういった家づくりをおこないたいかをじっくりと検討することが大切であり、今回の記事が家づくりの参考になれば幸いです。

 

ライター

2022年に積水ハウスで35坪の平屋を建てる。

こだわり強めな夫と優柔不断な妻の30代夫婦がリアルな家づくり経験を発信中。

コンセプトは家族のつながりを大切にした丁寧な暮らし。

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ゆるみみ

 

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