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24時間換気は切ってもいい?気になる電気代を徹底紹介!

  
24時間換気 切ってもいい
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24時間換気は切ってもいい?気になる電気代を徹底紹介!

24時間換気という言葉を一度は耳にしたことがある方が多いでしょう。

昨今の戸建て住宅は、高気密化が図られ、生活するうえで「換気」が非常に重要なポイントになっています。

 

しかし、そもそも24時間換気システムを必ず設置しなければならないのか疑問に思われている方もいるでしょう。

さらに、24時間稼働させていることから、電気代が気になり、電源を落としていいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで、24時間換気システムは切っていいのかについて解説します。

そのほか、気になる電気代も見ていきましょう。

 

この記事のポイント

✔24時間換気には主に3つの種類がある

✔24時間換気は基本的に切ってはいけない

✔24時間換気の電気代は1日約33円

 

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24時間換気には3つの種類がある

24時間換気

注文住宅で採用される24時間換気システムには主に3つの種類があります。

家づくり計画を進めるうえで、どの種類のシステムを採用するかを検討しなければなりません。

なお、一部のハウスメーカーや工務店では、標準仕様として採用するシステムが決められていることがあり、それ以外のシステムを採用できない場合があります。

 

ここでは、24時間換気システムの3つの種類や、それぞれの特徴を見ていきましょう。

第一種換気

第一種換気とは、室内への給気、室内からの排気を機械(ファン)で強制的におこなう換気方法であり、給気と排気の量を機械で強制的に制御することで、計画的に換気ができるのがメリットです。

そのほか、第一種換気では熱交換システムをを採用できるのが特徴といえます。

通常の換気システムの場合、外の空気を給気するときに、外気温のまま室内に空気が入ってくるので、冬は冷たい空気が入り込んでしまい、室温が下がってしまいます。

しかし、熱交換システムを使えば、室内から排気する暖かい空気の熱を利用して、外の冷たい空気の温度を上げて給気するので、室温の低下を抑えられます

 

第一種換気であれば、室温を一定に保ちながら換気でき、常に快適な空気環境を維持できます。

また、気温が低い日は、第一種換気の熱交換システムによって室温の低下を抑えられ、暖房効率を落とさずに済むので、エアコンの消費電力も抑えられます。

一方、吸気と排気の両方に機械を設置しなければならないので機械や設置コストがかかることに加え、機械を稼働させるために電気代がかかってしまう点がデメリットとして挙げられます。

なお、外から空気を取り込む給気口のフィルターにゴミや虫が溜まりやすいので、定期的なメンテナンスは欠かせないことも留意しておかなければなりません。

第二種換気

第二種換気とは、室内への給気を機械(ファン)で強制的におこない、室内からの排気については機械を使わず自然におこなう換気方法です。

第二種換気は、機械的に給気した新しい空気によって部屋に溜まった古い空気が常に押し出される仕組みなので、外から花粉やPM2.5などの汚染物質が入りにくくなります。

医療現場や精密機械工場などのクリーンルーム(空気清浄度が保たれた部屋)で採用されることが多く、衛生的かつきれいな空気環境を維持しやすいのが特徴です。

なお、第二種換気のデメリットとして挙げられるのが、排気は自然におこっており、室内から空気を外に出す力が弱いので、室内に湿気がたまりやすく、結露が発生する可能性があることです。

第三種換気

第三種換気は、第二種換気とは逆の方式であり、室内への給気を機械を使わず自然におこない、室内からの排気を機械(ファン)で強制的におこなう方法です。

 

第三種換気は、排気の機械だけを設置するので、第一種換気と比べるとイニシャルコストだけでなく、電気代などのランニングコストを抑えられます。

費用的なメリットがあることから、一般的な戸建て住宅では、多く採用されている換気システムです。

 

一方、第三種換気には熱交換システムがないので、外気温のまま給気することから、室温を維持しにくいのがデメリットです。

気温が低い冬においては、外の冷たい空気をそのまま室内に取り込むので、室温が下がってしまって暖房効率が悪くなり、エアコンなどの暖房設備にかかる光熱費が高くなることがあります。

 

24時間換気は必要?

24時間換気 必要

近年は、高断熱・高気密の戸建て住宅が増えています。

外からの冷気や熱気を遮断することで、快適な室温で暮らせる一方、建材に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質が室内に滞留することが原因で、目がチカチカする・咳が出るといった「シックハウス症候群」の症状で悩まれる方が増えました。

2003年に建築基準法が改正され、すべての住宅に24時間換気システムを設置することが義務付けられ、1時間で部屋の空気の半分以上を入れ替える換気回数の基準が設けられました。

24時間換気システムを連続稼働させることで、継続して換気できることから、室内の空気環境をきれいに保つことができます。

24時間換気システムでは、法律で義務付けられているだけでなく、快適で健康な暮らしを送るためにはなくてはならない存在ともいえるでしょう。

 

24時間換気を切るとどうなる?

24時間換気 切る どうなる

24時間換気が必要なのは理解できたものの、機械を使って強制的に換気することから、電気代が気になる方も多いでしょう。

さらに、熱交換システムがない換気方法の場合、冬場は冷たい空気が室内に入り込んでしまうことから、寒さを感じてしまい24時間換気の電源を切りたいと思われる方も多いのではないでしょうか。

 

ここでは、24時間換気を切るとどうなるのかを見ていきましょう。

結露が出やすくなる

24時間換気 切る 結露

昨今の戸建て住宅は高気密化、高断熱化が図られ、24時間換気システムで強制的に換気をしなければ十分な換気ができないことから、結露の原因になることがあります

さらに、結露はカビの発生原因となってしまうので、アレルギー症状などの健康被害がおこる可能性もあります。

 

ニオイが残りやすくなる

24時間換気 切る ニオイ

家の中には、キッチンやトイレ、浴室など、ニオイが気になるところがあるので、24時間換気を止めてしまうと室内にニオイが残りやすくなってしまいます。

キッチンやトイレ、浴室には、それぞれ個別の換気扇が設置されていることが一般的ですが、24時間換気と併用することで、より高い換気効果を期待できます。

そのため、24時間換気と止めることで、建物内に嫌なニオイが残ってしまう可能性もゼロではありません

ほこりがたまりやすくなる

24時間換気 切る ほこり

カーペットや衣類など繊維が含まれるものからほこりが発生することがあります。

そのほか、花粉やPM2.5といった外から入ってくるものについては、完全に落としきることは難しいです。

24時間換気を稼働させていれば、フィルターを通して花粉やPM2.5、ほこりなどを除去することができ、空気環境を整えることができますが、稼働をストップさせれば、空気が循環せず、室内にほこりや花粉などが滞留していしまう可能性があります

24時間換気の電気代は1日約33円

24時間換気 切る 電気代 節電

24時間換気システムをつけっぱなしにすると電気代がどれぐらいかかるか、疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。

しかし、24時間換気システムの消費電力は低く、そこまで電気代がかかることはありません。

設置する機材によって異なるものの、一般的な第一種換気システムの消費電力は「弱」で最大70w、「強」で最大120wとされています。

なお、第三種換気システムについては、ファンが1箇所のみなので、「弱」で最大40w、「強」で最大50wに抑えられます。

ここでは、東京電力と中国電力を一例として、どのくらいの電気代がかかるのか見ていきましょう。

 

第一種換気「弱」

計算式 一日当たりの電気代
東京電力 0.07kw×24時間×19.88円 約33円
中国電力 0.07kw×24時間×20.76円 約35円

※それぞれ従量電灯料金で算出
※燃料等調整費および再エネ賦課金は除く

第一種換気を「弱」で24時間稼働させた場合、一日あたり約33円かかるので、一か月で換算すると約990円となります。

 

第三種換気「弱」

計算式 一日当たりの電気代
東京電力 0.04kw×24時間×19.88円 約19円
中国電力 0.04kw×24時間×20.76円 約20円

※それぞれ従量電灯料金で算出
※燃料等調整費および再エネ賦課金は除く

第三種換気を「弱」で24時間稼働させると、一日あたり約19円、一か月あたり約570円となります。

 

もちろん、設置している機材や電力会社、契約プランによって異なるものの、一か月につき500~1,000円程度しか電気代がかかっていないことになります。

 

24時間換気を切っても大した節電にはならない

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昨今は電気代が高騰しており、2023年4月からも各電力会社が値上げすることを発表しています。

そのため、少しでも電気代を抑えたいと思われる方が多いのではないでしょうか。

 

24時間換気システムでは、戸建て住宅における第一種換気や第三種換気では、強制的に換気をおこなうための機械(ファン)が取り付けられているので、少なからず電力を必要としています。

しかし、実際は非常に省電力で稼働できるので、1か月につき約500~1,000円程度で使用できます

もちろん、少しでも電気代を節約したいことから、1,000円程度であってに抑えたいと思う方がいるでしょう。

 

しかし、24時間換気システムの稼働を止めると、湿度が高くなってカビが発生してしまう可能性があります。

そのほか、ほこりや花粉、PM2.5といった有害物質が室内に滞留してしまい、空気環境が悪くなることから、健康に被害をもたらしてしまうことも考えられます。

また、結露やカビが発生することで、人やペットへの健康被害だけでなく、建物の劣化にもつながることから、結果的に大規模なリフォームが必要になることも珍しくありません。

 

健康被害を受けた場合、病院にかかる医療費がかかることに加え、建物を修繕するときのリフォーム費用もかかってしまいます。

つまり、24時間換気システムを稼働させるための電気代以上の高額な費用がかかってしまうのです。

そのため、24時間換気を止めずに、稼働させておくことが大切です。

 

まとめ

24時間換気は、2003年の建築基準法改正により、すべての建物で設置することが義務付けられています。

主に3つの種類があり、どのシステムを採用するかによって、それぞれ特徴が大きく異なります。

 

とはいえ、24時間換気があることで、いつでも快適な空気環境を維持することができ、昨今の高気密住宅では必要不可欠な存在といえます。

しかし、昨今は電気代が高騰していることから、24時間換気システムの電源を落として、少しでも電気代を節約したいと思う方が多いでしょう。

ただ、24時間換気を使っていても、一か月あたりの電気代は約500~1,000円程度なので、電源を切っても大幅な電気代の節約にはならないほか、電源を落とすことで結露やカビの発生リスクが高まってしまいます。

そのため、24時間換気を止めずに、稼働させておいたほうがいいでしょう。

 

※この記事は2023年2月時点の情報で制作しています

 

ライター

関西地方在住の40代前半の主婦。
2021年12月サンヨーホームズで軽量鉄骨の平屋を建てました。

夫、愛犬ももちゃんと2人/1匹暮らし。

趣味(ロードバイク・犬)を楽しむための家づくりや生活の工夫を日々発信しています。

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まるもも

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