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3Dマイホームデザイナーってどうなの?メリットとデメリットを紹介
注文住宅では、自分たちの生活スタイルなどに合わせて間取りを計画でき、キッチンやお風呂、トイレなどの住宅設備も自由に決められます。
とはいえ、図面だけでは実際にどういった仕上がりになるのか、あまり想像できない方も多いでしょう。
とくに壁紙などの色や家具、家電の配置はなかなかイメージしにくいものです。
昨今は3Dマイホームデザイナーといった図面をもとに自分で3Dイメージをつくれるソフトがあります。
そこで、今回は3Dマイホームデザイナーがどのようなものかについて解説します。さらに、3Dマイホームデザイナーを使うメリットやデメリットについても併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
✔3Dマイホームデザイナーを使えば自宅でパース画像をつくれる
✔3Dマイホームデザイナーでインテリアコーディネートができる
✔最低限のPCスキルがあれば利用できる
3Dマイホームデザイナーとは
3Dマイホームデザイナーはメガソフト株式会社が販売するパソコン用ソフトであり、パソコンを使って自由に3Dパースを作成できます。
室内空間はもちろん、外観や外構なども3Dで確認できるので、自分で書いた図面やハウスメーカーからもらった図面がどういったイメージになるのかを簡単にシミュレーションできます。
3Dマイホームデザイナーには2つの種類がある
3Dホームデザイナーには「3DマイホームデザイナーPRO」と「3Dマイホームデザイナー13」の2種類あります。
3DマイホームデザイナーPROは主に工務店やリフォーム業者などの建築関係のプロを対象にした商品であり、3Dマイホームデザイナー13は一般家庭向けの商品です。
ここでは、3DマイホームデザイナーPROと3Dマイホームデザイナー13の特徴を見ていきましょう。
3DマイホームデザイナーPROの特徴
3DマイホームデザイナーPROは3Dマイホームデザイナー13と比較すると、機能が充実していて細かい作り込みができるのが特徴です。
複雑な形状の土地や高低差のある敷地を設定できるので、個々の敷地状況に合わせて細かくシミュレーションできます。
さらに、壁や柱などの形状についても自由に変えられるので、より細部までつくりこみができるでしょう。
そのほか、棚や建具を自由に作成できたり、さまざまな屋根形状を再現できたりします。
また、作成した間取りを3Dパースとして再現でき、その中を自由に歩いて確認できるウォークスルー機能やプレゼン資料の作成機能、高画質なパースの作成機能など、さまざまな機能が充実しています。
3Dマイホームデザイナー13の特徴
一方、3Dマイホームデザイナーでは、3DマイホームデザイナーPROまでは細かいつくりこみができません。
3DマイホームデザイナーPROのように複雑な形状の地形や屋根の形状を再現できないので、緻密にシミュレーションできないことを留意しておく必要があります。
とはいえ、図面をもとに敷地や間取りをつくり、室内や外観の3Dパースを作れるので、ある程度どういった仕上がりになるのか想像しやすいでしょう。
また、壁紙や床材、家具や住宅設備などを自由に配置でき、立体図を確認しながらインテリアを検討できることに加え、屋根や外壁、外構などの色やテクスチャを自由に変えながら選ぶことが可能です。
3Dマイホームデザイナーを使うメリットとは
ここでは、3Dマイホームデザイナーを使うメリットを見ていきましょう。
後悔しそうなポイントを先回りできる
ハウスメーカーや工務店から提案された平面的な図面だけでは、家の中を立体的にイメージすることは難しいでしょう。
しかし、3Dマイホームデザイナーを使えば、図面をもとに3Dパース図を作成できるので、平面図では気づかなかった部屋の広さや動線など、気になる箇所を確認できます。
3Dマイホームデザイナーで3Dパース図をつくれば、後悔しそうなポイントを先回りして確認できるので、「こんなはずではなかった」という後悔を減らせるでしょう。
インテリアコーディネートを自宅でできる
3Dマイホームデザイナーには、さまざまな家具や家電などが登録されています。
壁紙や床の色、素材などを自由に変更できることに加え、住宅設備や照明設備、家具なども自由にレイアウトできます。
そして、作成した図面や配置図をボタン操作一つで3D化でき、どのような仕上がりになるかイメージしながら自宅でインテリアをコーディネートすることが可能です。
外構デザインの検討もできる
3Dマイホームデザイナーは間取りやインテリアのシミュレーションだけではなく、カーポートやフェンス、植栽といったパーツも豊富に登録されているので、外構デザインも検討できます。
外観に合わせてウッドデッキを置いたり、門柱の位置を決めたりなど、自宅のパソコンで直感的にシミュレーションできるので、じっくり検討できるでしょう。
太陽光シミュレーションができる
家づくりを進めるうえで、太陽光発電システムを採用するか検討する方が多いでしょう。
ただ、実際にどれくらいの日射量があり、発電メリットがあるのか、想像しにくいものです。
3Dマイホームデザイナーでは、季節や所在地を設定するだけで、日の出から日の入りまでの日射の変化をシミュレーションできます。
さらに、太陽光パネルを設置した場合の年間予想発電量がグラフで表示されるので、太陽光発電のメリットがどれだけあるのか事前にわかるのもメリットといえるでしょう。
自宅で図面の細かい調整ができる
ハウスメーカーや工務店からもらった図面をもとに、3Dマイホームデザイナーで3Dパースをつくれば、どのような仕上がりになるのかイメージしやすくなります。
間取りや住宅設備の配置など、気になるところを細かく調整できるので、3Dマイホームデザイナーで調整したところをハウスメーカーや工務店の設計士や営業担当者に伝えれば、さらにいいプランになるでしょう。
3Dマイホームデザイナーを使うデメリットとは
一方、3Dマイホームデザイナーの導入を検討するうえでは、メリットだけでなく、デメリットについても知っておいたほうがいいでしょう。
ここでは、3Dマイホームデザイナーを使うデメリットを紹介します。
コストがかかる
3Dマイホームデザイナーは無料ソフトではなく、ソフトを購入する必要があります。
3DマイホームデザイナーPRO10はパッケージ版で77,000円、ダウンロード版で66,000円です*。
*2023年1月時点の価格
一方、3Dマイホームデザイナー13はパッケージ版で16,500円、ダウンロード版で12,650円です*。
*2023年1月時点の価格
3Dマイホームデザイナー13にはオフィシャルガイドブック付の商品も販売されており、パッケージ版で19,580円、ダウンロード版で15,950円となっています。
3Dマイホームデザイナーがあれば、自宅で気軽に図面や3Dパース作成ができますが、一般家庭用の3Dマイホームデザイナー13であっても10,000円以上のコストがかかることを留意しておきましょう。
一部のパーツは課金しなければならない
3Dマイホームデザイナーにはさまざまなメーカーの住宅設備や家具、家電が収録されていますが、種類には限りがあります。
ただ、3Dマイホームデザイナーのデータセンターに登録すれば、ソフトに収録されている住宅設備や家具などとは別に50,000点以上の素材をダウンロードして使用できます。
なお、3Dマイホームデザイナー13を購入すると6か月間は無料で利用できますが、それ以降については3か月で3,300円~*の費用が発生するので、じっくり登録するかについてはじっくり検討しましょう。
*2023年1月時点の情報
PCスキルが必要
3Dマイホームデザイナーは視覚的、直感的に操作できるとはいえ、図面どおりにつくりこむには、ある程度マイホームデザイナーの仕組みを理解しておかなければなりません。
また、最低限のPCスキルは必要になるでしょう。
3Dマイホームデザイナーを使う注意点
ここでは、3Dマイホームデザイナーを使うときの注意点を見ていきましょう。
MacOSは非対応
最新版の3Dマイホームデザイナー13の対応OSはWindows 11/10/8.1/8/7です。
なお、MacOSには対応していないのでWindowsのパソコンを用意しなければなりません。
※2023年1月時点での対応情報
すでにWindowsパソコンを持っている場合は、そのまま使用できることが多いですが、MacOSのパソコンしか持っていない場合はWindowsOSのパソコンを用意しなければならないので、ソフト購入費用とは別にお金がかかってしまいます。
ソフトによってできることが異なる
3DマイホームデザイナーPROと3Dマイホームデザイナー13ではできることが異なります。
必要とする機能を確認したうえで、どのソフトが必要かを判断することが大切です。
家を建てたあとは使わない可能性が高い
家づくり計画中は、3Dマイホームデザイナーを使ってさまざまなシミュレーションをすることがあります。
しかし、実際に家づくりが終わり、家が引き渡されたら、3Dマイホームデザイナーをどうするか考えておいたほうがいいでしょう。
せっかくお金を払って購入したソフトなので、もったいないと感じる方も多いかもしれません。
ただ、3Dマイホームデザイナーは、ライセンス認証の解除してパソコンからアンインストールしていれば、別のパソコンにインストールできるので、パッケージ版であればメルカリやヤフーオークションなどのフリマサイトに出品できます。
また、精度の高い間取りをつくる技術を身につけていれば、ココナラやLancersといったクラウドソーシングで3Dパースをつくる副業をおこなえるでしょう。
3Dマイホームデザイナーではどのようなパースが作れるの?
ここでは、実際に3Dマイホームデザイナーを使ってどのようなパース画像を作れるのか実例を紹介します。
マイホームデザイナーの手順としては、間取りを作成してからボタン操作一つで立体化することが可能です。
そして、インテリアやエクステリアの設定や家具、家電のレイアウトなどを決められます。
3Dマイホームデザイナーで作ったパース画像(外観)
3Dマイホームデザイナーでは、背景も自由に選択できます。
日中のイメージはもちろん、夜間のイメージもつくれるので、ライティング計画にも役立つでしょう。
3Dマイホームデザイナーで作ったパース画像(内観)
インテリアについては、家具や家電などをレイアウトできるほか、照明の照度や明るさ、範囲などを細かく設定できます。
まとめ
3Dマイホームデザイナーを使えば平面的な間取りをボタン操作一つで立体的な3Dパースにできます。
平面的な間取りでは分かりにくいものを3Dパースにすれば、部屋の広さや家具などのレイアウト、さらに動線などの気になるところをシミュレーションしながら、じっくりと検討できます。
後悔のない注文住宅を建てたい方は3Dマイホームデザイナーを使ってみてはいかがでしょうか。
ライター
関西地方在住の40代前半の主婦。
2021年12月サンヨーホームズで軽量鉄骨の平屋を建てました。
夫、愛犬ももちゃんと2人/1匹暮らし。
趣味(ロードバイク・犬)を楽しむための家づくりや生活の工夫を日々発信しています。
まるもも