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吹き抜けのメリット、デメリットとは?気になる寒さ対策も併せて紹介!
せっかくの注文住宅なので、明るく開放的な空間をつくりたいという思いから、「吹き抜け」の採用を検討する方も多いのではないでしょうか。
ただ、吹き抜けにすると寒いという口コミがあったり、掃除やメンテナンスがしにくいという声を聞いたことがあるなどから、最終的に吹き抜けを採用するか悩む方もいるでしょう。
そこで、吹き抜けのメリットとデメリットに加え、吹き抜けで気になる寒さ対策について紹介します。
✔吹き抜けを採用すれば明るく開放的な空間をつくれる
✔吹き抜けによって家族間のコミュニケーションが取りやすくなる
✔吹き抜けを採用するときは寒さ対策を行ったほうがいい
吹き抜けとは
吹き抜けとは下階の天井と上階の床をなくすことで、複数階にまたがる連続した状態の空間のことを指します。
1階の天井と2階の床をなくして、1階と2階をつなげた空間をイメージしていただくとわかりやすいでしょう。
戸建て住宅の場合、玄関やリビング、階段などで吹き抜けを採用することが多く、床や天井による仕切りのない広々とした縦の空間を実現できます。
なお、平屋には上階がないので、吹き抜けの代わりに勾配天井を取り入れるケースがあります。
吹き抜けの5つのメリット
ここでは、吹き抜けのメリットを具体的に見ていきましょう。
開放感があり広く感じる
1階と2階のスペースが連続することで、天井に高さが出るので視線が抜けるようになり開放感が生まれます。
視覚的に広さを感じられるようになるので、コンパクトな家でも効果的にゆったりとした空間を作り出せます。
採光が取れて明るくなる
吹き抜けの2階部分に大きな窓を設置すれば、採光性を高められ、たくさんの自然光を採り入れられるので、部屋全体が明るくなります。
住宅が密集している地域や、太陽が低くなり光が入りにくくなる冬でも、安定して採光を確保できるのが吹き抜けのメリットでしょう。
風通しがよくなる
1階から2階へと縦方向に風が通ることにより、立体的な空気の流れを作れます。
また、暖かい空気は上に流れる性質があることから、暑さが厳しい夏に2階の窓を開ることで室内に溜まった熱い空気を逃せられ、家全体を快適な室温に保ちやすくなるでしょう。
デザイン性が高くなる
吹き抜けは、リビング階段や2階とのつながり、照明計画などを工夫することで、デザイン性の高いおしゃれな空間を演出できます。
注文住宅ならではのアイデアとして、2階の天井を勾配天井にするなどオリジナリティのある間取りに仕上げることが可能です。
家族とのコミュニケーションが取りやすくなる
吹き抜けを採用すれば開放的なスペースをつくれるので、家族の声や生活音が届きやすく、どこにいても家族の存在を感じられる空間となります。
階をまたいだ会話ができることに加え、コミュニケーションの機会が増えて家族のつながりを深められるでしょう。
吹き抜けの5つのデメリット
ここでは、吹き抜けのデメリットについて見ていきましょう。
音が伝わりやすい
家族とのつながりを感じられる一方、お互いのプライバシーを保ちにくく、生活音が伝わってしまうといったデメリットがあります。
一人で勉強に集中したいときや、リモートワークなどで自宅で仕事をするときなど、吹き抜けを通してリビングから生活音が伝わってくる可能性もゼロではありません。
ただ、各部屋の防音対策を行うことに加え、吹き抜けから距離を取った個室をつくるなど、間取りを工夫すれば対策できるでしょう。
においが気になることがある
LDKで吹き抜けを採用すると、料理のにおいが2階まで上がってきてしまうことがあります。
常時、換気扇を使うほか、コンロまわりにアクリル板などを設置することで効率的に換気できます。
掃除・メンテナンスがしづらい
高い位置にある窓の掃除や照明の交換、シーリングファンのメンテナンスなど、手が届かないところの掃除やメンテナンスがしづらいのがデメリットでしょう。また、暖かく湿った空気が上に流れるので、吹き抜けの窓は結露が発生しやすく、放置しておくとカビの原因にもなるので注意しなければなりません。
光熱費が高くなる可能性がある
吹き抜けを採用することで冷暖房が必要な体積が増え、エアコンなどの冷暖房機器の使用頻度が増えることから、結果的に光熱費が高くなってしまうことがあります。
さらに、暖かい空気が上に流れてしまう性質から、寒い冬場は1階がなかなか暖まらないことがあります。
エアコンの設置場所や間取りによっては、冷暖房効率が悪くなってしまうので、どうしても光熱費が高くなってしまうことがあるでしょう。
耐震性が下がるケースがある
どのような吹き抜けにするかにもよりますが、吹き抜けの面積などによっては耐震性が下がるケースがあるほか、吹き抜けの高い位置に窓を設けることで壁面積が減ってしまうので、結果的に耐震性能に影響してしまうことがあります。
ただ、間取りを工夫したり、ハウスメーカー独自の耐震性に優れた工法を採用したりすることで、耐震性を維持したまま吹き抜けを採用できます。
吹き抜けの寒さ対策とは
吹き抜けを採用すると、暖かい空気が上にいってしまうので、1階部分では寒さを感じやすいということがあるでしょう。
ただ、しっかりと寒さ対策しておけば、吹き抜けのデメリットをカバーできるので、快適な空間を実現できます。
ここでは、吹き抜けの寒さ対策を見ていきましょう。
高断熱仕様のサッシを採用する
外の冷たい空気は大部分が窓を通して伝わってくるので、高断熱仕様のサッシを採用すれば、外気の影響を受けにくく室温を維持しやすくなります。
昨今はさまざまなハウスメーカーで高断熱仕様のサッシを選べるので、吹き抜け部分はもちろん、そのほかの場所でも高断熱仕様のサッシを採用することがポイントです。
シーリングファンを取り付ける
冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上に流れる性質があるので、シーリングファンを設置すれば、空気を循環させることができ、室温を一定に保てます。
なお、シーリングファンにはさまざまな種類があるので、大きさや容量、機能などをしっかりと確認したうえで商品を選びましょう。
全館空調を導入する
建物全体を均一な温度に維持するために全館空調を採用するのもおすすめです。
全館空調を導入することで、家全体の温度をほとんどムラなく均一にできるので、快適な暮らしを実現できるでしょう。全館空調によって、吹き抜けのデメリットともいえる”冷暖房効率が落ちる”のをカバーできることに加え、24時間換気システムにより窓の結露やカビの発生を抑えられます。
ただし、全館空調は導入費用が高額になることや、ランニングコストがかかってしまうので、効果とコストを天秤にかけて検討することが重要です。
床暖房を付ける
床暖房を採用して、床からしっかりと暖めるのも効果的でしょう。
床暖房を使えば足下だけでなく、暖かい空気が上に流れていくので、室内全体を暖められます。
たとえば、最初は床暖房とエアコンを併用して部屋全体を暖め、ある程度暖まったら床暖房だけに切り替えるなど上手く活用すれば、暖房効率をあげられるでしょう。
性能のいい暖房器具を使用する
吹き抜けがあると広い空間になるので、性能のいい暖房器具でないと家全体が暖まらないことがあります。
空間の広さに対応できる暖房器具かをしっかりと見極めて選ぶことが大切です。
とはいえ、いくら性能のいい暖房器具でも空気の循環を考慮した位置に設置しないと室内を効率的に暖められません。
ハウスメーカーの設計士や営業担当者と綿密に相談したうえで、計画していくのがいいでしょう。
まとめ
吹き抜けは開放的で明るい空間が実現できることから、注文住宅では採用するケースが多いです。
採光性の高さや風通しの良さなど、機能面に加えて、家族間のコミュニケーションを取れるといったメリットがあります。
一方、掃除の不便さやプライバシーの確保が難しいのがデメリットといえます。
ただ、防音対策や空調管理など、しっかりと対策を取ることで、快適に暮らせる家づくりができるでしょう。
吹き抜けのメリット、デメリットを理解したうえで、吹き抜けを採用するかどうか検討してみてください。
ライター
2022年に積水ハウスで35坪の平屋を建てる。
こだわり強めな夫と優柔不断な妻の30代夫婦がリアルな家づくり経験を発信中。
コンセプトは家族のつながりを大切にした丁寧な暮らし。
ゆるみみ