※当サイトの一部にはプロモーションが含まれています。
テレワークができる暮らしを注文住宅で実現!快適な書斎をつくるときに注目したいポイントを紹介
ワークライフバランスの実現や労働力減少への対策、新型コロナウイルス蔓延防止対策など、さまざまな理由でテレワークのニーズが高まっています。
そこで、今回はテレワークができる暮らしをどうやって注文住宅で実現するのかについて解説します。
さらに、快適なテレワークスペースをつくるときに注目したいポイントも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
✔テレワークスペースがない家が多かった
✔テレワークを快適にするには広さや明るさ、音などを意識することが大切
✔間取りなどのプランニングの段階でどのようなテレワークスペースが必要かをシミュレーションする
テレワークとは
テレワークとは「ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と総務省が説明しており、時間や場所にとらわれない新しい働き方です。
自宅でパソコンを使ったり、特定の場所に依存せず、カフェやテレワークセンターなどで作業したり、時間と場所を上手く活用した新しい形態で、幅広く普及しています。
テレワークニーズが高まっている
今後のテレワークの継続意向については『希望する』が8割超(81.8%)」と、多くの人が引き続きテレワークを希望しているというデータがあります*。
コロナの影響で急速にテレワークが普及したものの、コロナが落ち着いてきたことに比例して徐々に”元通りの働き方”に戻っています。
ただ、実際は8割を超える方が継続してテレワークを希望しており、これからの新しい働き方の一つの選択肢としてますます広まっていくでしょう。
テレワークニーズの増加と家づくりの課題
ここでは、テレワークニーズの増加と家づくりの課題について見ていきましょう。
従来の家はテレワークを想定した間取りになっていなかった
従来の家はテレワークを想定した間取りではなく、建売住宅はもちろん、注文住宅でも書斎などの個室のワークスペースを設けることは非常に少なかったです。
オフィスで仕事をするのが定着していたことや、一部の職種・業種を除いては自宅で仕事をすることが難しかったことから、そもそもテレワークスペースを家に作る必要がなかったのでしょう。
テレワークで困る3つの問題
従来の家ではテレワークを想定した設計、間取りになっていなかったので、テレワークの普及に伴いさまざまな問題が出ています。
ここでは、テレワークでとくに困る3つの問題を見ていきましょう。
テレワーク用のデスクやチェアが置けない
従来の家ではワークスペースがないことが多く、デスクとチェアの置き場所に困るという方も少なくありません。
一時的にリビングや寝室にデスクを置いて対応している方も多いですが、間取りや広さによってはテレワークのたびにデスクとチェアを出し入れしなければならず、面倒に感じる方も多いでしょう。
プライベート空間とのメリハリ
プライベート空間とのメリハリが取りにくいのもテレワークで困るポイントです。テレワーク中に家族が家にいるときは、生活音が入ってきやすいので、仕事に集中できなかったり、オンライン会議がしにくかったりなどの問題があるでしょう。
とくに小さなこどもがいる場合は、オンライン会議中にこどもの声が意図せず入ってしまい、会議に支障をきたしてしまう可能性もゼロではありません。
コンセントが足りない
コンセントが足りないので、延長コードやタコ足配線などで対応している方も多いのではないでしょうか。
もともとテレワークを想定した設計になっていないので、必要な場所にコンセントがなかったり、コンセントの位置が遠かったりして、パソコンなどの電源の確保に悩まれている方もいるでしょう。
テレワークを快適にするために注目したいポイント
ここでは、テレワークを快適にするために注目したいポイントを見ていきましょう。
プライベート空間との切替を意識
家族がくつろぐプライベート空間とテレワーク用の空間をわけて、生活と仕事のメリハリを意識することが大切です。たとえば、リビングやお風呂、キッチンなどを1階にして、2階にテレワークスペースを設けるなど、階をわけて計画するのがいいでしょう。
音を意識した空間作り
トイレやお風呂などは意外と外に音が響いていることがあるので、テレワークスペースから離れた場所に設けるなど、配置する場所に注意が必要です。
そのほか、テレワークスペースがキッチンやリビングに近いと生活音が気になったり、リビング階段を採用するとリビングの音が2階に響きやすくなったりするので、音を意識した空間づくりが大切です。
また、テレワーク中にオンラインで会議をするときは、相手に生活音が聞こえないように配慮する必要があるでしょう。
とくに夫婦2人ともがテレワークをする場合は互いの音やオンライン会議での声などが聞こえないような環境づくりが大切です。
対策としては音が響きにくい壁にしたり、吸音パネルなどを使用したりすることがあります。
どれくらいの広さが必要か確認
テレワークスペースを計画するときはどれくらいの広さが必要か確認することが大切です。一般的なオフィスデスクのサイズは幅100~140cm、奥行60~80cmなので、デスクとチェアが入る余裕をもったスペースを確保しましょう。
テレワークではパソコンを使用することが多いですが、デュアルディスプレイやマルチディスプレイなど、複数のモニターを使用して作業する場合は、幅120cm、奥行60cm以上の大きさのデスクを用意することをおすすめします。
なお、幅140cmあれば、パソコンのほかに、文房具や飲み物などをストレスなく置けるでしょう。
ただ、最近はデスクを設置せずに造作でカウンターをつくることがあるので、造作カウンターを検討している場合はハウスメーカーや工務店と相談した上で、どれくらいの広さのカウンターにするか検討することがポイントです。
一方、イスのサイズについては奥行50~65cmほどが一般的で、デスクとあわせてサイズを確認しなければなりません。
人がイスを引いて座るには最低でも後ろに60cmの空間が必要だといわれており、座っている人の後ろを通るときはデスクから壁まで1mほど空けておいたほうがいいでしょう。
つまり、デスクとイスを置くだけでも幅120〜160cm、奥行170~195cmほどのスペースは確保しなければならないのです。
とはいえ、必要最低限のスペースで作業したい方やできるだけコンパクトなスペースにしたい方は、カウンターとイスのスペースとして幅100cm、奥行150cmほど確保しておけば問題ないでしょう。
そのほか、キャビネットや本棚など、必要なものはそれぞれなので、どのような設備が必要なのかをイメージしながら、どれくらいの広さが必要か検討することが大切です。
冷暖房機器を検討
プライベート空間とのメリハリをつけたり、音に配慮した空間をつくったりするためには、完全個室が望ましいです。
ただ、完全個室にする場合は冷暖房機器について検討しなければなりません。
各部屋やスペースにエアコンを設置するとなると、導入コストが高くなるのはもちろん、光熱費にも影響するでしょう。
また、一般に売られているエアコンの適用畳数は狭くても6畳からなので、書斎スペースにはエアコンが効きすぎて、室温調整が上手くできない可能性があります。
なお、スポットクーラーなどの移動式エアコンで対応できる場合がありますが、狭い範囲しか冷暖房できないことに加え、冷房時は放射熱によって冷房効率が落ちてしまうほか、電気代が割高といったデメリットがあるので、どのような冷暖房機器を採用するかはじっくり検討することをおすすめします。
照明計画も大切
テレワークをおこなうときは、デスクの上を300ルクス以上の明るさにすることを推奨されています*。
*厚生労働省「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備」より
300ルクスといっても、どれくらいの明るさか想像つきにくいですが、少し暗めの事務室をイメージしてもらえばわかりやすいでしょう。
なお、照明器具のカタログやインターネットの製品ページを見ると、ルーメンという単位が書いてあり、ルーメンの数値を参考にできます
1ルクスは1平方メートルを1ルーメンで一様に照らすときの明るさなので、たとえば2畳(約3.24㎡;球面半径0.507m)の部屋なら、推奨される明るさは3.24㎡×300ルクス=972ルーメンとなります。
つまり、2畳の部屋で300ルクスの明るさを確保するには972ルーメン以上の照明を選ぶ必要があるのです。
ただ、明るさの感じ方は個人差があるので、あくまでも一つの目安ということを留意しておきましょう。
DAIKOの「あかりのショールーム」など、照明専門のショールームに足を運び、実際にどれくらいの明るさなのかを体感した上で、照明を選ぶことをおすすめします。
まとめ
コロナや働き方改革などにより、テレワークが普及しており、昨今の家づくりではテレワークスペースを設けることが多くなっています。
テレワークを快適にするためには、どれくらいの広さが必要なのかをしっかりと考える必要があります。
デスクやチェアのほか、本棚やキャビネットなど、どのような設備が必要で、どこに配置するのかをシミュレーションした上で、必要な広さを検討するのがおすすめです。
また、プライベート空間とのメリハリをつけるために、リビングやお風呂、トイレから離れたところにテレワークスペースを設けるなど、レイアウトにも注意が必要でしょう。
今後もますますテレワークニーズが増えることが予想されるので、テレワークスペースを意識した家づくりをしてみてはいかがでしょうか。
ライター
まほ